就職・転職するために会社に求めるものはどう変化しているのか

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就職や転職希望者がどんな会社を求めているのか、は時代ととも
に変化しています。
具体的にどんな変化が起きているのかというと、たとえば変化の
激しい職場より安定思考であったり、「大きな会社でもいつなく
なるかわからない」という危機感を持って就職・転職活動をして
いるという点。こういった意識の変化だkをみると、就職・転職
活動が刹那的で「とりあえず」採用試験を受ける、というイメー
ジに繋がりやすく、会社としてはちょっと大丈夫かな、と思って
いる現状もあるようです。

また、職業に対する意識がかなり細かい人もいます。趣向は、よ
りグローバルに活躍できる、そんなステップアップに自然に取り
組めるような会社へ就職・転職したい…と、海外で働くことを「
夢」でなく「具体的目標にできる」という条件を望む、という、
より身近に外国を感じられるものを、というニーズに変化してい
ます。今や海外で活躍することはひとにぎりの人たちだけのもの
ではない、という意識が定着しているのです。

その他、給与面は高いほうがいいという貪欲さは薄くなり、適正
で、しかし安定した収入をという希望が増えている傾向にありま
す。とくに新卒者はこの意識が強いようですが、一方で就職した
経験のある人は給与面をかなり気にする傾向にあるというのが、
大きな違いです。
これは、就職した会社の仕事内容がより複雑化した、という状況
と、労働者への対価が適正でないと感じ、新卒時はその意識あが
なかったのに対して仕事をしていく中で意識が変化していくので
す。それで次の職場では給与面などを重要視したい、と考え、現
在の職場を放棄してしまう、という事態が起きています。

相対的に考えると、入社後2~3年たってだいたい仕事のことを理
解したときに、「このまま続けるか、転職するか」という選択肢
が芽生えてくるのでしょう。
そのときはじめて、学生のときには考えていなかった「多少安定
していなくてもやりがいのある、適正な評価をしてくれる会社が
いい」となるのです。もちろん転職するにあたっては自分自身の
スキルや、アピールが乏しいとかなりの転職リスクを負うわけで
すが、むしろそのほうが「長く続けていける」と感じれば、その
観点で転職先を探しはじめ、総合的にみて自分に合う会社を選べ
るようになります。

ヘッドハンティングでも引き抜きでもない、本人が待遇に納得で
きずに転職を希望する、ということは10年前ならほとんど考えら
れなかったことです。これは先に書いた、グローバル志向が一般
化した話とも繋がるのですが、給与面にしても、他の人がどうな
のかという情報をかんたんに知ることができる時代ですから、調
べたうえでやはり自分の待遇は良くないとわかれば、転職が視野
に入ってくるのも早くなるわけです。会社に対して尽くそうと思
う気持ちが強い人ほど、そういった待遇面を気にするものです。

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このページは、 itosuiが2007年12月16日 10:24 に書いたブログ記事です。

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